転職1
自分を責める気持ちが消えなくて、また仕事をできる自信がなかった。
早く仕事を決めないといけないと思いながらも、就職活動をする気力が起きなかった。
前の職場から離職票がなかなか届かなかったので、ハローワークに電話をかけて相談した。
電話で用件が終わった後「就職活動とかしてますか?若者向けのハローワークがあるのでよかったら行ってみてくださいね。」と言われた。
そこで何となく「行こう」という気持ちになって、その日の午後に若者向けのハローワークに行った。(若者ハローワークは求人の紹介や、就職相談や履歴書の添削、面接練習もしてくれる)
最初に利用者登録が必要なので、ブースで年配の女性が登録をしてくれた。
前の仕事のことや退職理由を聞かれ、答えると、女性から
「会計事務所は特殊だし、特に大変だったと思う」「きつかったね」と優しく言われて、
うなずきながら思わずポロポロ涙が出て泣いてしまった。
希望職種を聞かれ、迷っていますと答えた。
前の職場で私の送別会?みたいな飲み会の際に最年長の女性から「事務向いてないよ。」と言われていた。
できれば事務をしたかったけど、その言葉がずっと頭にあって事務が希望と言えなかった。
どうして?と聞かれ、向いてないと言われたことを話した。
「大丈夫だよ。前の職場は研修もなくて大変だったけど、ちゃんとした所だったら事務も大丈夫」と言ってくれた。
心からホッとした。
また泣いた。(笑)
退職後
退職の翌日からたくさん友人達と遊んだ。旅行にも行った。
退職して1カ月は好きなことをすると決めていた。
この時期に思ったのは、今普通に笑えるな。ということだった。
精神的にきつい時はカメラを向けられても顔の筋肉が変になって上手に笑えなかった。(笑)
人に仕事のことを聞かれても、話せるようになったし、軽くネタにもできるようになった。
在職時は、仕事のことを人に話すこと自体が辛くてできなかった。
遊んでいる時に暗い気持ちに襲われることはなくなった。
退職して一週間ぐらい経ってから、無気力感に襲われるようになった。
ずっと心のどこかで、仕事を辞めた自分を責めていた。
人に話すときは、職場や人の嫌だったところを話したりして「そんな所なら辞めて仕方ないね」と言ってもらっていたが、
心の中ではずっと「辞めたのは自分が駄目だから」「仕事が出来ない人間だから続かなかった」「自分が弱いから続かなかった」という気持ちが消えなかった。
退職前~退職日
繁忙期だったが、所長の計らいで1ヶ月後に辞めさせてもらえることになった。
退職が決まってから、「もうこんなことしなくていいんだ」「もうこんな人たちと関わらなくていいんだ」と思って仕事中も少しずつ気持ちが明るくなった。
エクレア事件
お客さんからエクレアを頂いた。
お菓子類の分け方は、お菓子をくれたお客さん(会社)の担当者が決める。
エクレアを頂いたことを伝えると、担当の上司は
仕事で外出している大谷さんに、わざわざ電話をかけて
「エクレア食べますか?」と聞いていた。
驚いた。(笑)
他の人や所長(1番偉い)が外出で居ないときでさえ、こんなことはしないのに。
大谷さんの権力の強さと、他の人の服従度合いがよくわかった事件だった。(笑)
こんな所ほんとうに辞めれて良かったと思った。
ちなみにその上司は大谷さんより偉い立場である。
退職日
退職日は長く感じられた。
午前中は「重原さん2」の記事に資料のことを書いたけど、相当やりあった。
私の退職手続きは重原さんが(総務なので)担当なのだが、用紙を自分で用意しろと、退職日前日に言われていた。
退職の手続きなどしたことがないので、何の用紙がいるのか質問をした。
「だからーーーー、退職金の。」
「なんていう名前の用紙ですか?」
「退職金の!!!!」
用紙の名前が『退職金の』??????はあ???(笑)
この返しにむかついて前日はそれ以上聞かなかった。失敗した。
どこに提出する用紙なのかも分からなかったので、
退職手続きに必要な用紙をネットで調べても全く分からなかった。
退職日当日になりまた用紙の名前を質問した。
「はあーーーー。ちゃんと見た?」
「すみません。検索しても分かりませんでした。」
「はあーー。わかった。今から私が用意するから。」
ネットから印刷した用紙はA4サイズの紙1枚だった。
なんで最初から印刷してくれなかったんだろう??????????(笑)
最後の最後に嫌な思いをさせてくれた。
前もって購入していた焼き菓子の詰め合わせを、退職日の最後に全員に配った。
お金を使うのは悔しかったけど、退職時に何かを配るのがしきたりみたいだったし、何も配らなくて後で何か言われるのはもっと悔しいと思ったので買った。(笑)
それでも、今まで仕事でお世話になったので、一人ずつに、お世話になりましたありがとうございましたと伝えた。
他の人から特に何か言葉をかけられることはなかったけど、
最後事務所を出るときに所長とNさんが見送ってくれた。
最後がこの二人で良かったと思った。
退職直前~退職の意思を伝えるまで
家にいても友達と遊んでいても職場に着いても
「事務所が嫌だ」という気持ちが止まらなくなった。
職場で普通に振る舞うことができなくなった。
単純な作業もミスするようになって、
頭がぼーっとして次に何の仕事をするのか分からなくなっていた。
当然かもしれないけど、「あの子は仕事ができない」と女性陣にレッテルをはられた。
その様子を見かねたのか、ある日所長に呼び出された。
入社して半年経っていた。
仕事のことで叱られると覚悟していていたけど、所長は優しく「仕事はきつくない?」と聞いてきた。
所長には私と同じ歳の娘がいるので、私を見ると娘を思い出すようで、なにかと可愛がってくれていた。
ここで、きついですと言ったら駄目だ、と思い「大変だけど楽しいです」という旨の言葉と言おうとしたけれど、途中で泣いてしまった。
泣きながら、仕事がきついこと、少し限界だというを伝えた。
それを聞いて所長は「もう頑張れない?」と聞いた。
「頑張れないかもしれないです」と伝えた。
「この話は一旦僕だけが預かっておくから、また来週もう一度聞かせて」
と言われて、
結局一週間後に「もう頑張れません」と退職の意思を伝えた。
仕事がきついこと、大谷さんと重原さんのこと等、本当のことをほぼすべて所長に伝えた。
大谷さんと重原さんのことは全く気付いていなかったらしく、驚いていた。
それに私も驚いた。(笑)
本当の退職理由は最後まで誰にも言わないでいてくれた。
退職を決めた理由
何で辞めることになったのか?と聞かれると、
「仕事と人間が合わなかった」と答えている。
未だに整理がついていなくて、この一言以外で説明することができない。
辞めるか悩んでいた時、学生時代の先輩に転職の質問をしたり、友人が直接連絡をくれた。
励ましの言葉やアドバイスをもらって、ああ辞めていいんだ、辞めても次があるんだ、と気付けた。
辞めてよかった。
本当にありがとう!
仕事
自分よりきつい仕事で頑張っている人が世の中にも友人の中にもたくさんいるから、甘えだと思われても仕方ないと思ってます。それを踏まえて書きます。
会計事務所
まず、やりたいことも特にないまま就職活動をして、数字が苦手なのに会計事務所を受けた私に原因がある。
それでも入社してから休みの日は簿記の専門学校に通っていた。社会保険の本を買って少しでも知識を追いつこうと努力はしていた。
私の歓迎会で「簿記の勉強してるんだ?簿記3級取れなかったら才能ないよ(笑)」と言われた。
秋に受けた3級は落ちた。
そういうことなんだろう。
仕事量
とにかく仕事が多かった。
「とても仕事ができる4年目」の仕事を、そのまま全部担当させられたのが一番きつかった。
残業しても残業しても終わらなかった。
会計の仕事は顧問先ごとにやり方が違うから、前任のMさんじゃないと分からないことばっかりだった。
上司がすべき仕事もMさんがしていて、上司も全く把握しておらず、誰に質問しても「分からない」と言われるだけだった。
所長から直接言われたことだが、
そもそもMさん→何にも分からない私に引き継ぎをしたのが間違いで、
Mさん→経験者に引き継ぐべきだった。
質問
教育担当や直属の先輩がいないのがつらかった。
「仕事で分からないことを自分から質問する」のは当然だが、
何も教えられないまま、はいどうぞ!と仕事をさせられても何も分からなかった。
自分の直属の先輩はいないから、質問をするのはいつも「違うチームの人」になる。
こちらは質問しづらいし、向こうも「何で私に質問するの?」という態度になる。
前述のように、辞めたMさんしか分からないと返されたり、イライラしながら返されることが常だったので、だんだん質問すること自体が負担になった。
人間
前述の大谷さんと重原さんをはじめ、ほぼ全員普通じゃなかった気がする。(笑)
上手く言葉にできないけど、これまでの人生でのコミュニケーションの取り方が全く通用しない人たちだった。なんというか、相手の感情を読み取れない人たちだった。
皆プライベートで会う友人はほとんどいないようだった。
大谷さんと重原さん
何故か、大谷さんの担当の会社を、私と重原さんが手伝うことになっており、
年末が近付くにつれ、大谷・重原・私の3人で、お客さんの会社に行って作業をすることがとても多くなった。
その間、私は自分の担当の仕事ができなかった。
必然的にどんどん残業が多くなった。
一緒に過ごす時間が長くなれば長くなるほど、二人のことが苦手になっていった。
質問をすれば「なんで分からないの?」という態度をされ馬鹿にされどんどん仕事が嫌になった。
「徹底的にバカ扱いされると脳の回転が鈍る」という一文を他の人のブログで見たことがあるけど、まさにその通りだと思う。
毎日毎日そういう扱いをされるから、ああ自分はバカなんだと思ってどんどん自信がなくなって、なにをするにもパニックになっていた。
相手をバカ扱いする側は簡単かもしれないけど、それを毎日繰り返される側にとっては(逆らえない相手だと特に)大きな影響力がある。
限界が来た日
辞める1ヶ月前、ずっと体調が悪くて、心と体もきつかった。
重原さん2
話を聞かない
思いこみが激しい人だった。
ある日、重原さんに資料を資料ボックスごと渡した。
数時間後「◯◯の5月分の資料がないんだけど?」と言われる。
私は「5月分は『5月分』と書いたクリアファイルに入れて渡しました」と伝える。
「だから、入ってないよ?」とファイルの入ったボックスを見ずに言う。
「クリアファイルに入れました」と繰り返し伝える。
それでも「入ってないよ?」と言って、
一度もボックスを見なかった。
最終的に
「もうさ、⚫︎⚫︎さん(上司)に、資料ありませんでしたって言おう?私も一緒に言うからさ」
と言われる。なくしたのはあんただよ・・・(笑)
上司と私だけの時にこれを伝え、2人でボックスを見ると、やっぱり資料はクリアファイルに入っていた。
上司から伝えてもらったが、それでも探そうとせず、
後日「あれっ?あった」と一人で言っていた。
こうやって私が渡した資料をなくして、私のせいにする事が退職までに、何度も何度も何度も何度も!あった。
私の退職日にもこれが起こって、
「このクリアファイルに入れました」と重原さんの机の上のファイルを取ろうとしたら、
「だからね、ここのは私が探したやつだから!」とそれを取り上げられそうになった。
無視してファイルを取ってファイルの中から資料を出して、
「ありましたね。よろしくお願いします。」
と最後に言えてスッキリした。(笑)